テレビで時折、放送されているドキュメンタリー。
以前、「うつ病」の方を取り上げている番組がありました。

その方は、中学生のころ、運動が大好きで運動部に入り、活発な男の子だったそうです。ですが、ある日、身体を壊してしまい運動ができないようになってしまいました。
そして、「イジメ」にあってしまったそうです。

「当時の先生もイジメがあることを知っていながらも、見て見ぬふりだった」と番組内でそのお母さんはお話されていました。

ひどい・・ひどい話です。
それ以来、お子さんは不登校となり27年間、自宅に引きこもったままの生活となり、うつ病を発症したそうです。

人の目が怖い。
いつも人の視線が気になる。
と、トラウマをもつようになってしまったようでした。母親と2人の生活。会話は母親とだけ。。

そんな彼の現在は、少し改善されて1人で買い物に行けるようになったようです。番組ではPCを買うために電気屋さんへ行き、店員さんへ声をかけ話を聞き、相談している様子が映っていました。

素敵な大進歩ですよね。すばらしい!
このまま快方へ向かうことを期待します。

なぜ、彼はうつ病になってしまったのか。

そんな事を考えると、やっぱり親子の触れ合うコミュニケーションが足りなかったのではないか?と思います。

父親は、不登校になってしまった息子の状態を認めることができなかったといいます。
息子は、そんな父親が嫌いだったといいます。でも、心底嫌いなわけではなかったように私は感じました。
「地域マラソンに大挑戦した自分の姿を父親が見たら何て言っただろう」そんなセリフがありました。

「父親にも自分の方を向いてほしい」
と、そんな愛情を求めているように感じました。

でも、父親もけっして息子を愛していないわけではなかったと思います。ただ不器用だっただけかと。
言葉だけでは心に響いてこないことってあります。

自分がどれだけあなたのことを想っているか。
こんなに想っているのに、それが子供達に伝わっていなかったら悲しいですよね。

その事を伝える最適な手段は、優しく触れ合うコミュニケーションだと思います。

優しく触れることのコミュニケーションには、言葉以上の想いを伝えることができます。

大切にされていること、守られていることを感じ、心が落ち着き、安心感を与え、心が育ちます。ストレスにも強くなります。
優しく触れるコミュニケーションを親子の間で、もっとしてほしいなと思います。