アロマセラピストになって数年が経った今、私が思うこと。それは、
「人にはスキンシップというコミュニケーションがとても大切で必要」ということ。
言葉だけのコミュニケーションでは伝わらない安心感や信頼感が伝わり、そのことで心が癒され育ちます。
子供のころ、転んで泣いたとき、ご両親に頭や肩をなでてもらい泣き止んだ事。
辛いときや悲しいとき、傷ついたときなど、誰かにそっと肩を抱いてもらったことで救われた事。
そんな経験はありませんか?
なぜか、ホッと安堵しますよね。
著者 山口創さんの「脳は抱っこで育つ」という本に、かわいそうな実験からわかることとしてスキンシップの必要性が記載されていましたので一部抜粋してご紹介いたします。
かわいそうな実験からわかること
●13世紀のローマ帝国で、皇帝フリードリッヒ2世の命令により50人の赤ちゃんに対して実験が行われました。
内容は「おっぱいを飲ませ、おむつを替え、お風呂に入れ寝かせて良いが、抱いてかわいがることやひと事でも話しかけることを禁じる」というものでした。
なぜ、こんな実験をしたかというと、言葉をかけられないで育った子供が、どんな言葉を発するのかを知りたかったからだとされています。
しかし、十分に栄養を与えられ、環境も清潔だったにも関わらず、50人全員が1歳の誕生日を待たずになくなってしまったというのです。
●1910年代のアメリカの養護施設のお話
その頃、ある養護施設では子供の死亡率の高さに悩まされていました。
なんと1年間に9割もの乳児が死亡したのです。そこで、栄養状態をよくし、高い医療を施すなど、生活環境を改善したのですが、1940年代にはいってからも、子供たちの3分の1は死亡してしまったのです。
この頃もっとも流行っていたのが「触れない育児」でした。スキンシップがないことのストレスによって、成長ホルモンの分泌が止まってしまったのが大きな原因だと現在では言われています。
他の実験結果からは、スキンシップが十分でなかった子供は大きくなってからうつ病や摂食障害などがでる事、キレやすい傾向にあること人間不信や自尊感情も低いという結果が出ているようです。
スキンシップがいかに大切なものかが伝わってきます。
成長ホルモンの分泌が止まってしまうことも衝撃ですよね。
ぜひ、お子さんとスキンシップをたくさんとっていただきたいと思っています。
成長ホルモンは大人になっても放出されつづけていますのでスキンシップは子供だけでなく、大人にも必要なものです。
「いってらっしゃい」や「おかえりー」のときに肩をポンッと軽くタッチするなど、おススメですよ。
私も思春期の息子達や主人にポンポンッって感じでタッチしてます。
皆さんもご家族とのスキンシップを大切にされてみてくださいね。